arc の日記

はてなダイアリーから引っ越してきました。さらに新しい記事は https://junkato.jp/ja/blog/ で書いています。

雨の修善寺 一人旅(二日目)

初日の続き。二日目は八時ちょっと前に自然と起きました。

3月25日

写真はないけど朝ごはんが豪華でした。

  • よく寝た。というか、寝るつもりなかったのに気付いたら寝ていた。朝ご飯はおかず4皿とご飯の友4皿、実に4皿が漬物の類でびっくりしたけど美味しかった。 posted at 08:38:31
  • 名産(らしい)ワサビ昆布と、肉味噌とイカの塩辛が合わさったようなのと、味海苔と、あとは普通の漬物と梅干しでご飯の友4皿。 posted at 08:41:03
  • 小さな土鍋で煮た貝柱の卵とじという珍しいものを食べた。煮たあとのスープも飲めて、どういうわけか甘く感じた。味付けの具合か、他が塩っ辛かったからか。あとはカニの足が入った味噌汁とアジの開きとシュウマイ。そしてご飯お代わりし放題。 posted at 08:43:24
  • 何でこんなこと一生懸命書いてるかっていうと、デジカメのバッテリを充電していたままで、撮ろうと思って本体は持って行ったのに、けっきょく撮れなかったからですね。人力ライフログ。 posted at 08:45:00
  • ライフログ(記憶)じゃなくてライフストリーム(今)なのだ、みたいな結論に昨日の電車の中で至ったのを思い出した。メモメモ。 posted at 08:47:55
  • その先にあるのはライフクエリ(自由な思い出の想起)。 posted at 08:49:05
  • 記憶と記録を言い間違えた。つまんないこと言ったかも。チェックアウト前に、もう一度温泉につかってこよう…。 posted at 09:21:42

チェックアウトの10時までゆっくりしたあとは、旅館の人に温泉街まで送ってもらいました。

石畳でよい街並みです。

左に竹林の小径、右に新井旅館。前に見えるのは楓橋。

この角度だとよく分かりませんが、名建築だそうです。新井旅館。

竹林の小径。雨でも綺麗です。というか、むしろ雨に濡れて余計生き生きとしたいい色になっていると思います。

これ、瞬時に「妄想竹」と脳内変換したが正しくは「孟宗竹」らしいです。人通りはほとんどなかったけど、地元の家族が「これ去年タケノコだったよ、すごい伸びてるけど。切んなくていいの?」と話しているのが聞こえました。

源範頼の墓を見るため少し山のほうへ登りました。下をふりかえるとこんな景色。

お墓は割愛。というか、写真の数がけっこうあるので何枚も端折っています。よかったらhttp://picasaweb.google.co.jp/digitalmuseum.lab/201003でスライドショーを見てみてください。
谷のほうへ降りて早めのお昼です。サンシャイン修善寺の人に、有名な蕎麦屋さんということで朴念仁というお店を紹介してもらっていたので、そこへ。

竹林を眺めながら鴨蕎麦を美味しく頂きました。

お腹が落ち着いたところで、今度は桂川をはさんで反対側の山へ登り始めました。地域で最古の木造建築、指月堂を参拝し、すぐ隣の十三士の墓にお参りします。この一枚は、集合写真を撮っているようで非常に妙な気持ちになりました。所詮、石なんですけどね。たくさんの人々が、この並びをハイ、チーズとでも言いそげにフレームに収めて撮ってきたんだろうなぁと思うと。

山のほうにいくつか見どころがあると観光地図が教えてくれたので、さらに登っていきます。足場が悪くて、なんかもう、小川が…。

当然のように周りにだれもおらず、霧も出てきて、川と雨の音だけが聞こえ、命の危険を感じ始めました。

それでもめげずに随分と登り続け、

石ですが人の形を久しぶりに見た気がします。何だろうこの安堵感。

真ん中の像は、おっぱいが大きいので撫でるとお乳がよく出るとかで、おしゃぶり婆さんと呼ばれているそうです。僕は撫でたところで乳なんて出ないので先を急ぎます。

一番高いところに、軽石でできた源義経像がありました。ライオンか何かに乗っています。元にわたってチンギスハンになったという伝説をもとに作られています。ちなみに、軽石が昔採れたこと以外、源義経という人物はこの地に全くゆかりがありません。何てこったい。昭和のはじめの観光地整備で作られたものの一つだそうです。

そして、ようやく下りです。歩いていると、ときどき川の水音が全く聞こえなくなり、雨音と自分の足音だけが聞こえる場所がありました。地形の関係でしょうか。それがすごく怖かった。思わず足を止めてしまうんですが、そうするとずっと雨音しか聞こえない。ますます恐ろしさが募るのですが、転んで気絶したら死にそうなのであくまで落ち着いて下山します。
下のほうが霧で霞んで…でも、何がしか人工物が見えると少し安心です。あの石の塊は何だろう。

吉田明枝の歌碑でした。「夜や秋や さびしき風の おとずれや」と書いてあります。さびしいです。

近くに吉田夫妻のお墓がありました。道もまともになってきて、気持ちに余裕が生まれたため、少し歩みを遅めます。怖いとかさみしいとか言いますが、足元にある石は昔誰かが足場もない時代にせっせと運んできたものなんです。そう、ここは人のテリトリーだから大丈夫。根拠のない自信が気持ちを支えます。お墓の傍、街を見下ろす場所に石像がぽつんと立っていました。

街が見えます。

花弁が落ちても雨の花が咲いています。

かたつむり(の殻)なんて久しぶりに見た気がします。

そんなわけで無事街に戻ってきて、昨日お世話になった一石庵に入りました。昨日より高い抹茶のセットを頼んじゃったりして。

ゆっくりしていたら、外国人観光客がやってきて「デザートが欲しい」とか英語で言うもんですから、間に入って翻訳など。ちょっとばかしお役に立てたところで「Have a nice stay!」と声を掛けて帰路につきました。
いい旅でした。

  • 修善寺からバスに乗ったところ。行き先も修善寺。 posted at 15:28:35
  • 49分に三島発の新幹線に乗ろうかと思うが今ホットケーキを待っているので間に合わない気がしてならない。 posted at 16:38:15
  • 今、新幹線が出た。間に合った。ホットケーキ、わりと急いで食べたが久しぶりで美味しかった。 posted at 16:51:06
  • 旅行記のようにTwitterを使っているが、これ、前なら手帳に書いていた内容だってことに気付いた。正確にいうと、あまりまとまっていないが量の多い情報はEvernoteに送っていて、それ以外の瞬間的な感想をTwitterに流している。 posted at 16:56:22
  • 文殊菩薩は、男性かはたまた女性か。」「男性でも御座いません、女性でも御座いません。」「とすると、一体何んだ!」「ハイ、文殊で御座います。」「この小僧ッ!」今から150年くらい前の会話。「性別は秀吉」とかどんだけ既出ですか。 posted at 17:22:43
  • 修禅寺夜話という本を買ったのです。昭和5年初版とあって、旧字で少し読みにくいけれども面白い。よきかな、よきかな。 posted at 17:24:59
  • 大学に戻ってきた。 posted at 18:28:21
  • Windowsのタスクトレイに表示される通知をTwitterのTLのように一覧表示できるソフトウェアないし機能が欲しい。見逃したときに何が何だか分からなくなる。 posted at 18:30:02
  • 昨日と今日どこ行ったかが分かる地図 : http://bit.ly/98UwxM しかし拡大すると荒れている : http://bit.ly/cySZ7H まず何より天気が悪かったし、下のほうで切れてるのは山の中で霧が出たりしたからなぁ。 posted at 18:37:23
  • GPSデータロガーDG-100ユーザの僕は、DGManager.NETを使ってデータを吸い出してNMEAフォーマットで保存したあと、locrで写真にGeotaggingすれば便利なようだ。ここまで分かったところで、作業は後回しにして帰宅しよう。家に帰るまでが遠足です。 posted at 19:11:58


桜と鶯はやっぱり似合うなぁ。