核融合発電などに関する冊子SCInote2無償配布開始のお知らせ
目次
SCInote2
東北地方太平洋沖地震以降、東日本大震災の一部として福島第一原発事故の関連ニュースが連日報道されています。MIT原子力理工学部による原子力発電の解説(翻訳)を掲載した当ブログもアクセス数が急激に増加し、原子力発電に関する興味の高まりを実感しました。
しかしながら、原子力発電と一口にいっても、原子力を利用して発電する炉は現在実用化されている「原子力発電」の原子炉だけに留まりません。長らく研究が進められてきた「核融合発電」は、非常にSF心をくすぐるキーワードであり、また、科学的な面のみならず技術的、政治的にも興味深いトピックです。
第二次立花隆ゼミ*1は、核融合に関して2006年から2007年にかけて様々なことを調べ、核融合をテーマにしたシンポジウムを裏方として支援したり、五月祭で各々異なるアプローチで核融合による発電を目指す専門家の先生方が一堂に会する討論会を主催しました。そして、その成果を「SCInote2」という160ページに及ぶ冊子にまとめました。企画の立案から記事の執筆と校正、冊子の装丁、入稿作業に至るまで一貫してゼミ生の手による力作です。
SCInote2は討論会の会場や一部の書店で有償で頒布していましたが、原子力発電に多くの人の関心が集まっている現状を鑑み、このたびPDF形式で無償公開することにしました。
冊子は次に示す通り三部構成になっており、核融合関連の記事は第一部(冊子前半の80ページ強)のみですが、折角なので第二部、第三部もお楽しみいただけると幸いです。
SCInote2の目次
第二部: 立花ゼミのこれまでとこれから
- 立花ゼミのこれまでとこれから
- これまで
- 「SCI(サイ)」ができるまで
- 企画体験記─"INNOCENCEに見る近未来科学"
- これから
- 「見聞伝.net」ができるまで
- 企画体験記─"球形トカマク取材"
第三部 '06 五月祭特別対談報告: "INNOCENCEに見る近未来科学" 企画
オリジナルとコピーのはざまで─ゴーストが宿る場所─
- 企画の意図
- 企画のこれまでとこれから
- 対談採録
SCInote2のダウンロード
表紙の画像か、その下のテキストリンクをクリックすると「核融合のこれまでとこれから」企画のWebページに飛びます。ページ中ほどで再度表紙画像をクリックしてPDFをダウンロード、保存してください。あとはiPadや電子ブックリーダーで閲覧されることをお薦めします。
なお、SCInote2には紙媒体の在庫が相当数あります。(100冊以上はあったような気がしますが未確認です。)死蔵している状態なので、どこか店頭に置かせてもらえるなどありましたら是非 @arcatdmz (Twitter以外の連絡先)までご相談ください。