arc の日記

はてなダイアリーから引っ越してきました。さらに新しい記事は https://junkato.jp/ja/blog/ で書いています。

Microsoft Developmentインターン終了

今日付けで二ヶ月弱のインターンが終わりました。期間内に一貫して一つの課題に取り組んできました。アメリカだと三ヶ月インターンに行ったりするらしいけれど、日本だと二ヶ月でも長いほうじゃないかしら。

僕がインターンに行ってきたのは日本のMicrosoftの複数ある支社のなかでも相当珍しいところなので、まずその説明から。日本では、Microsoft社製品の開発部隊がいるのは赤坂と飯田橋と調布だけで、他は違う(主にサポートやコンサルティング)ことをしています。会社も分かれていて、前者はMicrosoft Development(MSD)、後者はMicrosoft株式会社(MSKK)です。そして、赤坂と飯田橋はそれぞれ主にWindows LiveXboxのチームがいます。調布との間で行き来もあるけどね。僕が行っていた調布は主たるWindows製品、Office関連の日本におけるソフトウェア開発拠点です。MSDで働くソフトウェアエンジニアは数百人いるかいないかくらい。さらに、製品のデベロッパチームは一教室に収まるくらいしかいません。数十人。そんな具合なのでインターン生も少なくて、片手で数えられる人数でした。全員違うチームに配属されましたが、インターン中も、インターンが終わってからもtwitterなどで仲良くしています。

僕はOffice SharePointというビジネス向けのサーバソフトウェア・アプリケーションを開発する部隊の中にいたので、(と言って分からない人は…Cybozuなら知ってるかなぁ。企業用にスケジュール・勤怠管理とか諸々詰め込んだWebサイトのシステムのことです)与えられた課題は、そのチーム内で使われるWebアプリケーションを同じプラットフォーム上に立ち上げることでした。これまでに使ったことのない開発環境、言語、ライブラリに触れられて楽しかったなぁ。間にシルバーウィークが挟まったりして完全に実用的なアプリケーションのかたちにすることはできなかったけど、最終発表会では機能のリクエストをもらうくらいまともに見てもらえるところまでこぎつけました。面倒を見てくれたメンターやチームの先輩方にもそれなりに評価される結果が残せてほっと一息ついているところです。

期間中、権限の上では正社員扱いで、課題をこなす傍ら、NDAで守らなければいけない情報に日常的に触れ、数多あるイントラネットを徘徊したり、アメリカのRedmond本社の人とコミュニケーションを取ったりしました。あの敷居のなさは爽快だったな。一方で、イントラネット内にできあがっている会社の社会に、日本人があまり参加してなさそうに見えたのが若干残念でもあった。今後日本の開発部隊を強化していきたいという話も聞いたから、これからそういうモチベーションのある人たちも増えてくるかな、そうだといいな。

服装は、外資系企業だとたまにあることらしいけど、自由。すね毛が汚いから短パン禁止とかその程度のもので、普通に私服で勤務していました。加えて、時間も自由。ミーティングがなければ昼過ぎに出勤しても(インターン生だったからというのもあるだろうけど)何も言われません。チームとしては忙しい時期だったみたいだけど、秋休み平気で一週間取るし、いい環境だよね。月一回まで、社内医務室でマッサージの予約ができたり。あと飲み物飲み放題な。紙コップにタダでコーヒーやジュースが注がれる。自販機はペットボトルが50円か80円。食堂がないのが唯一残念だけど徒歩10秒にマルエツがあってそんなに困らない。忙しいときは出前を取ってみんなで食べる。

ちなみに上の写真は、入退室に必要なカード、餞別にもらったチームのTシャツ(敷いてる)とブックカバー(緑のやつ)、今度出るOSのロゴ入りノート。手前の黒いのは今度行ってくる国際学会のコンテスト用にアメリカから空輸されてきた感圧式キーボード!がんばってきます。本当、Microsoftには最近、インターンから学会までお世話になりっぱなしです。

未踏本体が終わったと思ったらインターンで、さらに国際学会。けっきょく忙しい続きでなかなか人とも会えなかったり…カナダから帰ってきたら、今度こそまったりした院生生活が待っているはずなので相手してやってください。